崖の上にたつ小さなリゾートホテルのレストラン:30歳代夫婦がお誕生日に行くべき店
高知駅から高知自動車道で四万十方向に車でおよそ40分くらい。横浪黒潮スカイラインの途中にある小さなリゾートホテル, Villa Santorini (ヴィラ サントリーニ) に付属するレストランがlouge (ローグ )。宇佐の海岸道路から見上げると,ちょうど崖の上に建っている白い建物がこのホテル。ホテルの客室,レストランからは太平洋が一望できる。遮るものが何もなく,正面の水平線は僅だが湾曲しているように見える。
海の景色を楽しもうと思うとランチになる。ディナーで行くと眼前の景色はただの黒い海原になってしまうので,まずはランチに行くのがお勧め。レストラン内の海側の方法は,天井から床面までガラス窓となっていて波が岩礁に打ちつける様子が他楽しめる。このレストランがある場所は,もともと「国民宿舎土佐」が建っていた。この施設が4年ほど前に廃業したのに伴い,すぐその下に位置していたVilla Santorini (ヴィラ サントリーニ) が,これを大改装して部屋数を拡大するとともに,このレストランをに新設した。
コロナに影響もあり,テーブルは5つ。それぞれ2m以上離れて置かれている。5グループで満席となるので,ランチもディナーも完全予約制となっている。土,日はほぼ満席が続いているので,少なくても1ヶ月くらい前でないと予約は取れない (7日前からキャンセル料が発生する)。東京や大阪などの都会なら,この手の雰囲気のレストランも珍しくはないと思うが,高知県では貴重な存在。ゆったりとした雰囲気のある,ちょっと(トビっきりではない)高級な小さなイタリアンのレストラン。間違っても県外から高知に来て,高知らしさを味わいたいと思って訪れるお店ではない(そういう目的なら,ひろめ市場が一押し)。高知県民が,高知でない雰囲気を味わいに行くレストラン。30歳以上,カップルでお誕生日のお祝いなどにピッタリのお店。
ランチもディナーもメニューを見て料理を選ぶのではなく,シェフおまかせの一択。ランチのスタートは12:00 (税込7,700円),ディナーは18:00時 (16,500円)。苦手な食材,アレルギーなどについては予約時に連絡をしておけば,丁寧に対応してもらえる。水も必ずミネラルウォーターが出てきて,有料となる。この規模なので,そうしたサブメニューでの単価上げがないと,経営的には成立しないのだと思う(何か悪質なボッタクリ的は要素はない)。
席数の少ないレストランなので,各テーブルに給仕の人が付くが対応が丁寧で気持ちがよい。来店履歴なども,しっかり覚えていたりしてくれる。シェフ仕上げのソースを添えに顔を見せてくれたりする。高知の食材にこだわった料理。何時も関心するのが食器。洗うのに気を使うだろうと思われる繊細,面白い,凝った食器に料理が盛られている。
お勧め指数:9.5/10
要注意な点
12時ちょうどに,席についてお任せランチがスタート。この日は4組,10名程度だったが,最後のデザートとコーヒーを飲み終わると14時半だった(2時間半を要した)。シェフが一人で作っているので,このペースになる。食後の予定がある場合は要注意。
一年ほど前にシャフが交代している。以前とくらべると,少し演出の派手さが無くなったと思う(これは好みの問題)。ドライアイスや燻製の煙モコモコの演出が無くなったのは,ちょっと寂しいかも。コーヒーカップも変わった。以前のオールドノリタケ風のカップも良かった。
リゾートホテルであるVilla Santorini (ヴィラ サントリーニ) の正面入り口から入って,レストランのある建物に向かうのだが,ホテルの一口の鉄製の柵の門は閉まった状態になっている。呼び鈴もない。それを自分で開けて(勝手に)入って行く事になる。下の写真はホテルのエリア内に入るために,自分で開けるべき鉄柵。左は宇佐湾。レストランはこの鉄柵から入って,右上の方法の建物内にある。
その他の情報
リゾートホテルであるVilla Santorini (ヴィラ サントリーニ) には,もちろん宿泊可能。朝食は,もともとあった小さめのレストランが利用できる(朝からワイン,シャンパンがあった)。南エーゲ海風の建物も面白い。ここに泊まって,翌朝に出かけるとすれば,四万十,檮原,津野,天狗高原あたりだろうか。
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